革の原料となる生き物は牛がダントツで有名ですが、
月例や去勢、出産の有無などによって革の性質は変わります。
また、部位によっても適している用途が変わってくるなど、革の世界は奥が深いです。
その革の世界において、良く聞く用語が「銀面(ぎんめん)」と「床面(とこめん)」です。
「銀面」(写真左側)
革の原料となった動物の体表面側のことを言います。
ワニのウロコ模様や山羊などの“シボ”と呼ばれる、
動物の種類や部位による特徴的な模様が現れるところです。
簡単に言えば、普段私たちが手にしている革製品の見える側で、基本的には革の表側です。
天然の銀面を生かした革を銀付革と言います。
「床面」(写真右側)
革の裏側の面です。
原皮の網状組織の部分が床面にあたり、毛羽立っていることが多いです。
この床面をきれいに毛羽立たせ、仕上げたものがスエードやベロアとなります。